CASE STUDY No1

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音楽の未来をつくる仕事。 レーベルビジネス

8つの邦楽レーベル、1つの洋楽レーベルからなる。新たな才能の発掘や育成。
そして、そのアーティストのメッセージや魅力が詰まった音楽・映像を様々なメディアを通じて、世の中の人々に向けて発信するビジネスを行う。

研磨上等 ソニー・ミュージックレーベルズ 宣伝/アーティスト担当。 てんし 2013年入社
アーティストへの愛情とリスペクトでつながったチームで、彼らの魅力を、相手が納得する表現で端的に伝える。

プロモーターとして、Ki/oon Musicに所属するアーティストのテレビ番組でのゲストブッキング(出演交渉)と露出のコーディネートを担当しています。それに加えて、BLUE ENCOUNTというアーティストのA&Rを兼務し、先輩と一緒にリリース計画・制作・プロモーションを考えています。プロモーターとA&Rの兼務は珍しいことですが、「A&Rをやりたい!」と入社2年目の時に自分で手を上げました。年次に関わらずバシバシ意見を言えるし、それを聞き入れてくれる職場なんですよね。みんな自分の会社の所属アーティストに対する愛情やリスペクトは本当に深くて。その共通の想いからくる信頼と連帯感があるからこそ、同じ熱量で意見を交わし合えています。

アーティスト本人は作品以外で自身の魅力を客観的に説明することはまずありませんし、それは彼らがやるべきことではないと思っています。私たちはチームで「彼らはこういうことを伝えたいんだね」と理解を深め、「こういうところが魅力的だよね」とクリアにする。そしてそれをテレビ局の方たちや、その向こうにいる世の中の人たちへ伝えます。忙しくて時間のないテレビ局の方や、まだそのアーティストに興味を持っていない世の中の人たちに振り向いてもらうには、端的かつロジカルに考え、相手が納得する表現でメッセージを発信していくことが大切です。そのための手法やアプローチを日々、模索しています。

BLUE ENCOUNTの「ミュージックステーション」初出演ブッキング。“号泣バンド”としてのコーディネート。

BLUE ENCOUNT(以下、ブルエン)のシングル「はじまり」のリリースタイミングでは、どんな番組や媒体にブッキングしたら面白いのか?ということを宣伝チームで考え、「ミュージックステーション」への出演もその1つでした。ゴールデンタイムの音楽番組ということで特に影響力は大きく、テレビ朝日さんの担当をしている私にとって、「ミュージックステーション」へのブッキングは重要なミッションでした。番組のプロデューサーさんにプレゼンをする際には、単純に「いいバンドなんですよ、いい曲なんですよ」と語るのではなく、「今、世の中ってこうなので」と、トレンドなど客観的な事実からお伝えするようにしています。ブッキングすることが番組にとってもメリットがあると伝わるよう心がけています。

そして興味を持っていただくことができ、ブルエンの「ミュージックステーション」出演が決まりました。もちろん、私1人のプレゼンではなく、楽曲が第94回全国高校サッカー選手権大会の応援歌に決定していたこと、それによって他のメディアで露出が増えたことなど、宣伝チームの連携した動きが作用した結果だと思います。番組内での演出も、宣伝チームで企画し提案しました。まず、彼らの魅力を一言で伝えるために考えたキャッチコピーが“号泣バンド”です。MCが熱くて、自分で喋りながら泣く、それを見ているお客さんも泣く。そんなライブの熱量を番組の中でも表現するために、ライブ会場で「ミュージックステーション」への出演決定を発表し、その発表を聞いて泣いてくれたお客さんの様子を紹介VTRで使ったり、当日スタジオに約200人のファンを招きライブさながらのシチュエーションをつくるなどの施策も実施しました。

結果、SNSのフォロワーが一気に増えたり、楽曲のダウンロード数が上がったりと、目に見えて嬉しい反応が返ってきました。番組の方からも“号泣バンド”という打ち出しによって興味をそそるポイントもあったのが良かったよと言っていただきました。番組には色々な提案をして、時には怒られることもありますが(笑)。定食メニュー的な型にはまった演出をすることを番組も望んではいません。新しい提案を積極的に行って、伝えたいことを表現でき、それが伝わった!そう実感できたことの達成感は大きいですね。ブルエンのメンバーたちとも “一緒に感動をつくった”と絆が強まりました。

世の中の見方を変えてくれる。人生を強烈に豊かにしてくれる。そんなアーティストの発掘と研磨。

私は中学生の時から「Ki/oonに入りたい!」と思っていました。アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)の楽曲を聴いたのがきっかけです。「人がどうしたら幸せになるか?」ということを自分なりに考えてみると、“ものの見方が変わる”ことじゃないかなと思うんです。私はアジカンを聴いた瞬間、確かに自分の中で世の中を見る目が少し変わったんです。「世の中捨てたもんじゃないな」って(笑)、誰かをそんな気持ちにできるようなアーティストを自分で見つけて育てたいです。世の中のムードは刻々と変化していきますが、それでもその時・その時代の若者一人ひとりの人生を強烈に豊かにしてくれるアーティストを発掘、研磨していきたいですね。

career

2013年4月:入社。ラジオ・衛星放送のプロモーションを担当。
2014年4月:上記に加え、テレビ局のプロモーションを担当。
2016年11月:テレビ2局のプロモーションとBLUE ENCOUNTのアーティスト担当。(A&R)

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